考える事が得意だからといって必ずしも地頭が良いわけではないのかもしれない。
考えるのが得意とか好きとかは、
人の特徴や志向として良く語られることだ。
一般的に考えるのが好きというと、
地頭良い、課題解決力がある、ロジカルシンキングができる
などと評されることが多いと思うが、
実はそうでもないかもしれない。
というのは、
考えるのが得意な人、好きな人には2種類いるなーと思うからだ。
一つは、課題解決のために考えられる人だ。
目的はあくまでも課題解決。
そのために考える。
考えるはhowにすぎない。
これは上記でいった、地頭良いとかロジシンできるとか言われる人達だ。
一方、2つめとして、
そもそも考えること自体が好きな人
があげられるのではないだろうか。
で、なぜ考えること自体が好きなのか。
これも持論なのだが、
世の中の出来事を抽象化したい
世の中の出来事の裏側にある原理原則に気づきたい
からである。
(こう考えると、
抽象化することがゴールで、
考えることはhowと言えるかもしれないが)
要するに前者と後者で考えることの目的が違う。
例えば、自分が進む道に大きな岩があり行く手を阻んでるとする。
課題解決のために考える人は、
目的:
自分の来た道を進むという課題解決
考える:
岩をどかせるか。
岩は動かせるだけ重いか。
どかした岩を置く場所はあるか。
動かせないとしたら岩を壊すのか。
岩は壊せないほど頑丈なのか。
岩を壊す道具はあるか。
と、思考をするだろう。
一方、考えること自体が好きな人は、
考える:
あ、岩だ
あ、めっちゃ重い。なにこれ。
色は白いな。
そーいえば前触った岩も色は灰色だったな。
そーいえばあの岩もめっちゃ重かった。
あれ、もしかして白い系の岩って重いんじゃね。
そーいえばあの岩はこの道具でこう叩くと意外と簡単に割れたんだよな。やってみるか。
あ、やっぱ割れた。
さて、通り道もできたし道を先に進むか。
結果:
白っぽい岩は重い
白っぽい岩はこの道具でこう叩くと割れる
という原則原則に気づいた
という流れになるだろう。
(例えが悪いかもしれないが)
このように、前者、後者で考える目的が違くて、
ひとつに「考える」といっても色々あるのかもなーと思った。
だから、原理原則の発見や抽象化が目的の人が、
考えることが得意・好きだから、という理由で
戦略コンサルという課題解決を生業とする仕事を選ぶと、認識していたより苦労するのかもしれない。
とはいえ、考えるということ自体は同じであり、
必ずしもどっちかができないというわけではなく、
課題解決メインで考えてきた人が、
考えることで世の中の原理原則に気づくこともあったりするだろう。
逆に抽象化が好きな人が、その過程で養った考える力で課題解決もできるようになることもあるだろう。
自分は完全に後者で、
原理原則に気づいたり抽象化したりして、知らなくて怖い!みたいなものを減らしていきたいだけなので、
一見ビジネス社会では役立たないスキルだなーと思っていたんだが、
そこで培っている考える癖・力をうまく課題解決に使えたらいいな。
と、今回は「考える」ってなんだ?というお話でした。
ありがとうございました。
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