スポンジ会計士の「かもしれない」日記

「かもしれない」という考え方で、楽になる。前向きになる。ちょっとだけ世界の見え方が変わる。

ヒトは「癖と癖を戦わせて」生きているのかもしれない

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今日は、

ある知り合い会計士のAさんと、Aさんの知り合いの経営者であるBさんとの関係性の変遷について、Aさんから聞いたことを書きたいと思います。

 

 

数か月前から、

ある縁をきっかけに、

2週間に1回のペースで、

会計士Aさんと経営者Bさんは、

最近あった出来事を共有し合う、

という定例会をやるようになったそうです。

 

 

もともと2人は年齢も仕事もバラバラで、

住んでいる地域も、東京と東海でちょっと遠いようで、

普通だったら交わらないし、

最初は本当に落ち着かない関係性だったようです。

 

 

ですが、

この定例会の中で、

ときに、苦しんでいる事、チャレンジしようとしている事、など、

なかなか普段他人に話せないようなことも分かち合いをしていくようになったそうです。

 

そして、

いつの間にか彼らの関係性というのは、

「俺らってお互いのためを思って何でも話せる親友だ!」

「これからもお互い相談に乗ろう!」

と言い合えるような、気持ち良いものになっていったようです。

 

 

ところが、

ある日、

Aさんがいつも通り、私に定例会の話をしてくれているとき、

Aさん自身が、Bさんとの関係性が実はとても薄っぺらいものだったということに気づきました。

 

というのも、

Bさんに対して、実はAさんが切り込んでいけていない、というのが明らかになったからでした。

 

 

具体的には、

AさんがBさんに対して、

(それはBさんがおかしくなってるんじゃないか?)

と思って、ちょっと核心を突くような、突っ込んだ質問をしたときに、

Bさんが

「そんなことないよ?だって、おれはこうでこうだったじゃん?それだけだよ。むしろAさんこそどうした?」とロジカルさと若干のすごみを持って切り返してくる。

 

そんな切り返しに、

Aさんは少し萎縮して、

「まあそっかー、勘違いかー」

と、その場でいい感じにしてしまう・・・

 

というようなことがあったようです。

 

 

で、これって全然"何でも話せる"関係になれてないよなーと、

Aさんは感じたようです。

 

僕はこの話を聞いて、

あー、人間って、

"仲が良い""何でも話せる"と思っている人ですら、

無意識的に反応してコミュニケーション取ってるかもしれないなー

と思いました。

 

どういうことかというと、

 

Bさんは、Aさんの突っ込みが、

自分が話していることに違和感を抱いている、自分を否定的に思っている、という風に捉えて、

とっさに、論理的に少しドライな感じで切り返してしまった。

 

AさんはAさんで、

自分の突っ込みが正しくないと否定された、拒絶された、という風に思って、

とっさに、それ以上その話題に自分が立ち入るのをやめてしまった。

 

二人とも、

きっと、

自分に嫌な感情がわきそうになったときに、

論破したり、傍観してスーと引いたりして、それをごまかす、

というのが癖になっているのでしょう。

 

今回も、

否定されてるんじゃないか?という不安から、

自動反応的に、それぞれの癖を発揮してコミュニケーションを取ってしまっていた、

ということになると思います。

 

そして、結果的に二人とも気持ちよくない感じで終わってしまったんだと思います。

 

 

その後、

AさんとBさんは、

お互い、そのように癖を発揮して、変なコミュニケーションを取ってしまっていたことを話して、

「俺らまだまだだなー!笑」

という感じで、より気持ちの良い関係を作ることができたそうで良かったですが、

 

「俺らなんでも話せるぜ!」

「最高の友達だ!」

と言ってる仲ですら、お互い癖が出てしまう。

結果、お互い気持ちよくなくなってしまう。

という事態に陥るんだなーと痛感しました。

 

きっとみんなそうなんだろうなーと。

 

本当の意味で、気持ちよく生きるためには、

他人との癖と癖の戦いから降りる必要があるのかもしれません。

そして、そのためには、

丁寧に自分の言動を観て、癖が出てる!と気づいていかないといけないのかもしれないですね。

 

 

というわけで、

今回は、

ヒトは、「癖と癖を戦わせて」生きているのかもしれないですね、

気の知れた人とも、実は癖ばっかりでコミュニケーションを取っているのかもしれないですね、

それにしっかり気づいて、癖と癖の戦いから降りて、気持ちよく生きていきたいですねー、

というお話でした。

ありがとうございました。